●職業のアイドレス●
●西国人+サイボーグ+ドラッカー●
西国人+サイボーグ+ドラッカー
評価 体格 筋力 耐久 外見 敏捷 器用 感覚 知識 幸運
西国人 0 -1 0 0 1 1 1 0 0
サイボーグ 1 1 1 -1 -1 -1 1 0 -1
ドラッカー 0 0 -1 -1 0 1 2 0 -1
基本合計値 1 0 0 -2 0 2 4 0 -2
サイボーグ修正 - 2 2 - - - - - -
技:ドラッカー修正 ドラックによる強化行為(任意の数値+1)
最大合計値 1 2 2 -2 0 2 4 0 -2
ドラックによる強化行為(任意の数値+1)
職業特殊
○サイボーグ特殊:宇宙戦行為/ナショナルネット接続行為
 /筋力&耐久力+2補正選択 燃料−3
○ドラッカー特殊:ドラックによる強化行為(任意+1 燃料−2)
 /予知夢行為(判定:幸運 燃料−1)
画:高渡
定資料:F.E.G. サイボーグ+ドラッカー設定。

 戦場を賭ける歩兵たち。フィールド・エレメンツ・グローリーの軍事面を支える彼ら彼女らは、大半が高度にサイバネティックスの恩恵を受けた機械化軍人である。彼らの多くは安定や戦場恐怖を取り除くための薬品を迅速に注入できるよう、ドラッガー手術も受けている。

 写真(絵)のモデルはアスファ・タチアラーノ・姫路さん(21歳女性)。彼女に話を聞いてみることにした。
 −F.E.G.の軍人ってどんな気分?
「悪くないですよ。国民が軍人をきちんと扱ってくれるし、軍服着てなくてもサイバネティックスをみて軍人だとわかってくれるので、それなりの扱い受けられますしね」
 −でも、薬とか抵抗はない?
「んー、最初はちょっとありましたけど。でも副作用がひどいわけでもないし。軍から支給される薬で体壊す人もたまにはいますけど、それは扱い方をわかってないってだけですし、いまじゃぜんぜん抵抗はないですね」
 −それでも有事には最前線にいくわけだよね
「そうともかぎりません。薬をつかった予知夢で政庁付きのまま索敵任務についたりする人もいるし。もちろん、最前線にいくのは藩王のための名誉ある仕事だとおもってますから、だれも断ったりはしませんけどね」

 明るく語ってくれた彼女ではあるが、彼女たち歩兵の任務はけっして楽ではない。平時から訓練に明け暮れ、予知夢の才能が強い者たちに関しては、政庁に設けられた索敵室(一人用のベッドと、各種薬品類、トランス状態に陥るための環境装置が用意された部屋)での予知夢による未来予測が週二回義務付けられる。もちろん、有事ともなれば武装をし、そのサイバネティックス技術と薬品による能力向上によって戦場の最前線を駆け抜ける。
 戦場の恐怖から逃げるために、薬の許容量を超える量を注入して体を壊してしまうものも決して少ないとはいえない。それ以上に、激務によって最前線を支えられなくなり、後方任務にさがるものはおおい。
 しかし彼ら彼女らにとってそれは誇るべき仕事であり、それを知っている国民たちも彼ら歩兵に惜しみない尊敬の意を送るのである。
周辺環境 廃墟+(地下)機械化工房
廃墟に秘められた真実
画:是空とおる
設定資料:廃墟

 国家中心部にある廃墟である。しかしこの廃墟は飾りではない。重要な国家施策の一環として、わざと残されたものである。

 第一に、「こういった場所がなく、すべてが完全に管理されて計算されつくした幻想性は完璧すぎて幻想性を失う」という観光面からの要求である。その幻想的な町並みによって多くの観光客を集めるF.E.G.であるが、その中に時代を感じさせるものがないのは片手落ちであるという政庁観光部の主導により、「保全された廃墟」として存続している。

 第二に「子供の情操教育」の側面を持つ。
「隣近所に隠し基地や鬼ごっこのできる場所もないような町では、柔軟な発想や情操性にかけた子供ばかりとなり、ひいては国家の衰退をもたらす」という政庁児童教育部の意見により、子供たちの遊び場として(公園などとは別に)用意されている。もちろん、建前として許可がないと入れないように立て札などが立っているのだが、成人に対しては黙認するように公示がなされている(たまにいたずらがすぎると係員によって子供たちが保護され、説教が開催される)。安全面よりも子供心をくすぐることと、後述する歴史保全の意味合いを持つため、怪我をする子供も多いが、「そうやって子供はいろんなことを学ぶんだ」という児童教育部上層部の意見によりこれは大きな問題となっていない。ただし、歴史保全面の問題により、子供たちが(黙認によって)立ち入れるようになっているのは外縁部だけであり、内縁部は侵入があり次第専門の担当官による補導が行われる。

 第三、そして最重要の理由として歴史保全である。現藩王・是空王就任よりはるか昔、小さな自治集落だった時代に大きな戦火にみまわれたF.E.G.(そのころは名称も異なったといわれる)は、そのことを忘れないために戦火で崩壊した町並みをわざとそのままにし、その周辺に集落を復興していった。その教訓を忘れないため、戦火で喪われた先祖たちの鎮魂のため、そして自分たちの努力の成果を確認するために重要な歴史の証拠として残されているのが、この廃墟である。
 いまでも年一回、そのための式典がこの廃墟にて執り行われる。この式典に対する出席強制は一切ないが、国民の多数が出席するものである。
地下や山岳周辺に存在する機械化工房
画:是空とおる
地下機械化工房の一幕
画:周船寺竜郎
改造後のサイボーグ
画:一井号太
設定資料:機械化工房

 フィールド・エレメンツ・グローリー(F.E.G.)においてはメジャーな技術であるサイバネティックスを担当する施設。元来は軍事目的であるが、整備技術との融合によって昇華された技術は民生用にも多く伝播され、人々に流布している。現在では国民であれば、望めば任意のサイバネティックス手術を受けることができる(ただし軍事用の高能力のものはやはり軍事関係者に限られる)。その多くは本物同然の義肢技術であるが、中には「悪酔いしない肝臓」「太りにくい胃腸」「近視・乱視矯正」なども含まれる。なお、整備技術が非常に高度なため、これら民生用機器については価格も安くなっており、若年層から老人まで負担が少なく利用できるようになっている。

 政庁とは少しはなれた位置に多く存在し、大半は非常に近代的な建物であるのが特徴といえる。これは、観光面においては政庁付近は幻想性を重視していることと、手術を受ける国民に与える安心感を考慮しているためである。利便性を考慮して政庁付近には幻想的な外観の機械化工房もいくつか試験運用されているが、国民の多数は郊外の近代的な施設を選ぶようである。

 整備工場とは対照的に、機械化工房では多くの場合、一箇所で国内に流通するすべてのサイバネティックス技術の手術が受けられるようになっており、施設は大規模なものとなっている。これは、手術を受ける側の利便性に配慮したもので、部品の交換・保守なども機械化工房にて受けられるのが一般的である。そのため、機械化工房地下には必ず整備部材の工場が併設され、政庁整備部の技術者が最低一人常駐している。

 医療の側面も担うため、政庁・整備工場などとは4系統の情報回線で接続されており、自己防衛用としての防衛設備も必ず併設される。これらは通常、すべて地下に設置され、表面からはわからないように隠蔽されている。防衛設備については、何らかの緊急事態が発生すれば5秒以内に地表に出現するように昇降機能をもたせてある。

 内部は非常にゆったりしたつくりとなっており、手術前の軍人や民間人を安心させるための配慮に富んでいる。そのため、特に用事もないのに入り浸る「工房中毒者」が最近増加しており、国家の悩みの種のひとつとなっている。
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