アイドレスデータ

 

●新規アイドレス:イベント●
●ウォードレスの開発●
●序文
ウォードレスの開発(イベント)/一般性能要求(要点)
 ウォードレスとは、サイボーグ系統の中でもウォードレスダンサーと呼ばれる特化した部隊のみが着用を許された強化服のことである。
 一般性能として強力にして万能を要求されるこの野心的な設定の強化服は、ただの歩兵がI=Dと単独戦闘をし、集団戦闘を運用することで戦局を一転させる存在として生み出されることになった。
 西国人はただでさえ資源を大量消費して燃料を生み出すが、ここにウォードレスの開発というさらなる資源喰いの企画が始動したのである。
ウォードレス:煌月
評価 体格 筋力 耐久 外見 敏捷 器用 感覚 知識 幸運
ウォードレス 2 2 2 2 2 2 2 2 2
SHQ 2 2 2 2 2 2 2 2 2
合計 4 4 4 4 4 4 4 4 4
上記を装着者に累計



イラスト/あやの・高渡・橘嶺・とよのか苺
※戦闘イベント使用画稿流用(新規描き下ろしではありません)
目次

01,追記コーナー01 :i言語性能&ムチャ振りへの序文

02,追記コーナー02 :追加描き下ろし(技族)

03,追記コーナー03 :追加書き下ろし(文族)

T,開発経緯
U,特長
_,兵装その1
_,兵装その2
V,基本運用
_,特殊兵装その1
_,特殊兵装その2
W,人材の強化

●TOPへ戻る●

●イグドラシルに戻る●
●追記コーナー01
L:煌月={
 t:名称=煌月(装備)
 t:評価=全能力評価+2
 t:特殊={
  *煌月の装備カテゴリ = ウォードレスとして扱う。
  *煌月は歩兵として扱う。
  *ウォードレスダンサー1名を必要とする。このウォードレスダンサーの能力をベースとして評価修正を加える。
  *煌月は白兵戦、近距離戦、中距離戦闘行為ができ、この時、これら攻撃判定は評価+1される。
  *戦闘時に1機につき食料1万tを使用する。
  *煌月の人機数=2人機として扱う。
  *アタックランク12として数える。
 }
 t:→次のアイドレス = 軽量型ウォードレスの開発(イベント),重ウォードレスの開発(イベント),特殊用途ウォードレスの開発(イベント),通常歩兵装着型ウォードレスの開発(イベント),次期主力ウォードレスの開発(イベント),偵察型ウォードレスの開発(イベント),ヒーロー用ウォードレスの開発(イベント)

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アイドレスWiki より
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アイドレスにおいて初めて開発されたウォードレス。
スーパーハイクオリティ対象となって全能力+2されたため、合計で全能力評価+4となり,ウォードレスダンサーの能力を約2倍、攻撃面では約2.5倍に引き上げる。出撃コストは2名分、攻撃コストはそのままで済むので非常に効率が良い。
ARが増加するのも大きなメリットである。

歩兵戦闘車があればさらなる活躍が期待できるのだが…?(解説執筆:GENZ:20080410)
フィールド・エレメンツ・グローリー藩王 是空とおる のメモより

/*/

■ムチャ振りは突然に。

ターン9も終わり、ひと段落ついたアイドレス。
4/17 兵器系HQチェック結果のお知らせ にて現在までSHQ扱いだったWD煌月の名義が……。

●チェック結果が見直されたもの
○下方修正が入ったもの
03:FEG:煌月:「SHQ」から「HQ」へ

ぎゃー! FEG涙目(笑)
どちらにせよ決まったことは仕方がない。

決まったことに対するFEGの行動は早い。さっそく藩王を中心としたメカ技族が召集された。

だが、事態は折りしもターン10へと突入。藩王是空は皇帝対策や各種新規アイドレスの調整に大忙し。首脳陣も全滅状態!

やばい、やばいでー!

……と、いうことでヴァンダナ任せた! という藩王のムチャ振りに一人答える国民No.00047。

ほか、フィールド・エレメンツ・グローリー国民
●文族・吏族・大族=煌月のバックアップ文章の追加。(参加者は文族名義変更にて提出)
●技族=煌月の別ショットのイラスト。
●わかば、新規国民=煌月に触れてみよう!

様々なアプローチで煌月を応援することになる。

新規国民03-00808-01 十字のイラストも含め、
ページ改装も含め、改めてFEGのウォードレス「煌月」をご覧になっていただければ幸いです。

/*/
T.開発経緯
 戦闘国家を自認し多くの戦闘をこなしてきたFEGだが、その戦力はI=Dに頼る部分が大きかった。
 各国がI=Dに特化する中、FEGは屋内戦闘や近接戦闘におけるI=Dの難点や、I=D戦闘による燃料消費の膨大さ等の問題点がかねてより指摘されていた。
 また、サイボーグ部隊を中心として宇宙戦は問題ないにせよ、I=Dと対抗できるほどの歩兵部隊の増強が早急に望まれはじめていた。

 ついに技師ヴァンダナを中心にとした技族チームへと、ウォードレスの開発命令が発動したのである。

 完成したドレスの名称は『煌月』(きらつき)。

 藩王はその名称を「鷹月みたいでイヤ」と言っていたが、「FEGの太陽たる原さんの輝きを受けて戦士は煌くのだ」という理由を聞いてあっけなく陥落。開発指示が下りた。
 このスマートさと力強さを併せ持つシルエットの舞踏服は、大国であるが故に国土が大きく、多様な地形を持つFEG、またどこの国へ派遣されても(藩王いわく「ウチだけ護れても意味がねぇ」)安定した性能を引き出せるようにという設計思想のもとに開発されたている。その性能の特徴は以下の三点。
U.特長
1.安定性

 煌月はその設計思想から、基本スペックこそ平均的に高いものの、特定の戦場において活躍するような突出した特長を持たない(後述の瞬発力についてはどのような戦場であれ必要とされるものなので除外する)。
 現在までの戦闘で学んだとおり、我々は戦場を選べないし、そもそも作戦立案段階において状況に対応するのは戦略や戦術、そして装備であり、現場レベルにおいてはむしろ臨機応変に対応できる柔軟性、万能性こそが重要であり、最終的にうまいこと対応すればいいじゃない。
 という猫らしい発想でもあった。

 この万能を求めたゆえに発生した特長の無さは、装備の変更による部隊レベルでの機能分化、I=Dとの連携などの作戦レベルでの対応、などを目的とし、また想定されていない状況においても実力を発揮する事が可能である。

 つまるところ「ウォードレスダンサーが一対一で戦う状況などありえません。誰か一人が強くなくても、部隊があらゆる状況に対応できれば最強です」(摂政・真琴氏談)ということである。
煌月:基本設計図

画:ヴァンダナ
2.瞬発力の強化

 歩兵が強いのは、どんな地形でも踏破できるからである。どんな地形でも戦闘できるからである。
 戦車ではなく歩兵が戦場に立つ理由を突き詰めればこうなるだろう。
 この歩兵の強みをさらに追求した結果、機動力の強化が行われた。
 煌月は従来のウォードレスと比べ太股周りの人工筋肉を強化し、瞬間的瞬発力を向上させている。装甲を薄くせず、かつロケットジャンプ無しでの三次元戦闘が可能になるくらいの瞬発力をという無理難題に対し、設計者であるヴァンダナは「だったらウェイトを超える機動力を与えればいいんじゃない」とのたまい、人口筋肉の改良と一時的に予備電力を脚部にバイパスすることによって実際にハイパワーを実現させてしまった。

 多用すれば稼動時間が短くなってしまうという弱点はあるものの、移動、屋内戦闘、運搬、緊急脱出等役立つ状況は様々である。
3.装備

 煌月はあくまで部隊レベルでの運用を前提としているため、あらゆる作戦に対応できる多様な装備も同時に開発されている。
 以下は現在までに開発された装備のリストである。
煌月:兵装一覧その1
上から対戦車ライフル/7.9mm機関銃/手榴弾/ウォーアクス
超振動大太刀(振動モーターまで搭載した大太刀が自慢の一品)
●対戦車ライフル
 敵装甲機の撃破を目的としたライフル。装弾数6。ウォードレス着用時の使用を想定しているため通常の対戦車ライフルよりも口径が大きい。三脚を利用した安定姿勢からの狙撃の他、ウェポンラックを使用して腰部に固定することにより(ヴェスバーを想像していただけるとありがたい)歩行姿勢でも安定した射撃が可能である。

●7.9mm機関銃
 取り回しがよく、携行性に優れた支援火器。装弾数36。貫通力や命中率は低めだが、拠点制圧や支援、突入任務に力を発揮する。部品数も少なく抑えられており、故障率が低く、メンテナンスも容易である。いかにも猫らしい「普通に高性能な火器」と言えるだろう。

●手榴弾
 拠点制圧や目くらまし、トラップ等用途の多い装備である。種類も多様であり、通常の破片手榴弾を始め閃光手榴弾や音響手榴弾、対装甲の粘着手榴弾にジャミング手榴弾などがある。これまでの戦闘データ(対人戦が少ない、歩兵は屋内戦闘で力を発揮する)を活かし殺傷力よりも制圧性を重視しているため、装薬は少なめ。

●ウォーアクス
 コンセプトはひたすらデカく、とにかく重く、なにより強く。素材とそのデカさを除けばごく普通の、原始的とすら言っていいような戦斧である。生身では決して扱えないような重量を持つためウォードレスダンサーにしか使用できないが、遠心力を利用して扱った場合の破砕力は絶大。戦闘だけではなく陣地構築や攻城にも役に立つ。

●超振動大太刀
 破砕力を追求したウォーアクスに対し、この太刀は刀の特徴である切れ味と耐久性が持ち味である。内部に振動モーターを搭載し(このため、やはりウォーアクスほどではないものの重量的に生身では扱えない)、刃物としての鋭さと超振動を利用してあらゆるものを切断する。刀としての剛性と靭性もかなりものもであり、モーターを使わずとも一流の刀として通用するだろう。
煌月:兵装一覧その2
上から長砲身キャノン(40mm高射機関砲)
シーカー/ジャンプロケット/シールド
●長砲身キャノン(40mm高射機関砲)
 I=Dや戦車の天敵である航空機の撃破と歩兵のレベルを超えた長距離直接火砲支援を目的とした高射機関砲。装弾数20。陣地に据え付けての射撃はもちろんのこと、ウェポンラックを併用することによって個人で、かつ移動しながらの使用が可能である。照準は目視や照準器の他、ウォードレスに搭載されたCPUと連動させることが可能であるため、オートロック射撃や正確な長距離射撃(曲射含む)を行う事ができる。

●シーカー
 ウォードレスや本部コンピュータと連動する事ができる飛行型無人探索機。過剰な冗長性は一切なく、武装はなし、センサーは必要な分だけを積んで偵察時の機動力を最優先している。偵察の他に長距離射撃時の弾着確認・照準修正や複数機による3D地形データの作成、メッセンジャーとしての使いっぱなど、お仕事の出来るお利巧さんである。

●ジャンプロケット
 前述のように煌月は従来のウォードレスよりも大幅に瞬発力が改善されてはいるが歩兵は歩兵、上下の動きは制限がある。しかしながら市街地等の起伏にとみ、極端な上下動が要求される戦場はやはり存在する。そのような状況でも迅速な移動、襲撃を可能にするためにジャンプロケットが開発された。機構はごく簡単に「姿勢制御のできるバーニア」である。これによってビルの上への到達、直線距離での移動などの特殊な機動が可能になる。重量があるために着脱が容易になっており、必要のない状況では捨てて戦闘を行う事になるだろう。

●シールド
 技師ヴァンダナが「なんとなく作りたかったから」と言って作ってしまった装備だが、後に非常に有用なものであることが判明。白兵戦はもとより砲戦での目隠し(中央部のパーツを外すことによって銃眼が現れる)、簡易的な陣地の構築、裏面への予備弾装の装着など実に便利。
 上記の通り、これらの装備に最新の技術や奇をてらった技術は使用されていない。
 あくまで従来通りの武器としての信頼性と頑強さに主眼をおいたものである。煌月のコンセプトと同じく奇をてらわず、運用しやすく作られていると言えよう。
 これらの装備を作戦によって互換し、煌月の安定性を活かして、時には白兵部隊に、時には砲兵部隊に、そして時には戦車随伴歩兵にと部隊レベルでの機能分化を図ることとなる。
 また、煌月本体にはウェポンラックがない。これは専用の吸着式ウェポンラックを装備するためであり、各人の体格や好み、地形に応じて装備の位置を調整する事ができる。
 ちなみに、設計者ヴァンダナのおすすめは振動モーターまで搭載した超振動大太刀だそうだ。
V.基本運用
 煌月は基本的に組織戦闘を前提としたウォードレスである。コンセプトとしての癖のなさと装備の多様さを活かし、作戦や状況に応じて「必要とされる戦力」となる、いわば可変型の軍隊を形成する。これは自国での戦闘だけではなく他国の救援も視野に入れているためであり、煌月はいわばあらゆる状況で勝利を得るためのウォードレスであると言えるだろう。
 以下は代表的な装備例である。

A.白兵装備
 ・超振動大太刀(もしくはウォーアクス)・シールド・7.9mm機関銃
 →砲兵の支援を受けて敵小型ユニットと白兵戦闘を行うためのユニット。
 ジャンプロケットを併用してヒットアンドアウェイの戦法を取るのもいいだろう。
 最前線での戦闘となるので、支援と連携は必須。

B.砲兵装備
 ・対戦車ライフル・長砲身キャノン(40mm高射機関砲)・ジャンプロケット
 →敵装甲機の破壊、最前線の歩兵の支援を目的としたユニット。
 ジャンプロケットによって自由自在に移動し、あらゆるポイントから統制射撃を行う。
 また状況によってはライフルやキャノンを移動しながら使用するという、歩兵でありながら戦車的な運用も可能である。

C.戦車随伴歩兵装備
 ・7.9mm機関銃(もしくは対戦車ライフル、長砲身キャノン)・超振動大太刀・シーカー・ジャンプロケット
 →I=D支援ユニット。I=Dの弱点である足元の敵の掃討を目的とする。
 機動性をある程度犠牲にしても火力と柔軟性を重視する。
 状況によっては(見通しが悪いなど)I=Dに先行して偵察を行う場合もある。

D.突入・救出戦装備
 ・7.9mm機関銃・手榴弾・シーカー・超振動大太刀・ジャンプロケット
 →拠点制圧や救出・突入作戦に特化したユニット。
 敵の撃破を目的としないため大型の火器は持たず、機関銃と手榴弾を中心に戦闘と制圧を行う。
 目的を遂げ次第ジャンプロケットで脱出する。

E.偵察装備
 ・手榴弾・シーカー・ジャンプロケット
 →偵察ユニット。武装は最低限であり、シーカーと本部の中継も行う。
 基本的に戦闘は行わず、偵察失敗時には各種手榴弾やジャンプロケットを利用して離脱。
 煌月の柔軟性と瞬発力を最大限活かすことになるユニットである。
F.その他の兵装:宇宙戦

 空間偵察装備:ケルノ

 もともと煌月は空間戦を想定されていないが、サイボーグは宇宙戦が可能であるため、その補助的な要素で企画されている。
 最低限の活動装備と防衛装備。さらに偵察で用いる可能性があるため、電子戦装備も施した。
 それを利用して全体の重心を背中にずらし、その部分に推力システムを集中させることにより、バランスを取った設計となっている。もっとも、偵察用なのでそんな複雑な推進ベクトルは必要でないため、空域離脱用の推力だけを与えている。
 兵装は反動の無い専用のレーザーライフルを一丁。バックパックから電力を汲々することによって照射するシステムとなっている。しかし所詮は自衛用。そう出力は高いものではない。

 デザイン面では全くの想定外なバージョンとなってしまったため、正直かっこ悪い。生命維持装置やら全周囲センサーやら必要なものをもりもりと突っ込んでしまったためにこうなってしまったのだ。嗚呼無常。
 ただ設計図には「レーザーがプラズマキャノンになる所だった」と、いや不可能なおでは? な、走り書きが刻まれていた。
煌月:ケルノ仕様

画:ヴァンダナ
G.その他の兵装(ディープストライカーパック

 ディープストライカーパック

 煌月に特化した装備を与えようという事で開発されたのが、ディープストライカーパックである。
 これは煌月の増加装備として開発されたもので、敵陣への強襲戦のために機動力と火力を与えた代物である。
 4本の増加燃料タンクは合計10分もの連続噴射時間を備え、短時間での長距離侵攻が可能。
 さらに背に二門搭載された50mm機関砲を撃つという芸当すらやってのける。
 一方、防御面では両肩と胴体に取り付けられた増加装甲エプロンによる防護性能の向上。
 両肩の装甲の裏に隠されたフレア・チャフの発射装置は敵の対空ミサイルに対する回避に用い、突撃時の被弾率を下げている。
 運用面ではかなり特化した機能のため、相当な訓練を必要とする兵装である。

 ディープストライカーパックにもウォードレスコネクタによる姿勢制御は可能だが、巡航ロケットによる高速化における制御運動や、耐G訓練、高速域での着地まで、多種多様の訓練を積まねばならない。
 そのため、運用率は極めて低く、生産数も低いことから、あまり戦場では見かけない代物となっている。

 なお余談ではあるが、血文字で設計図に「特化ラヴ」と書かれていた。ぶったおれている開発者:ヴァンダナは、やっぱり幸せそうであったそうな。

 ―兵装―
 50mm機関砲×2(両弾装に10発)
 チャフ・ディスペンサー(10発)
 フレア・ディスペンサー(10発)
煌月:ディープストライカーパック仕様

画:ヴァンダナ
W:人材の強化
画:橘嶺 画:ヴァンダナ
 ウォードレスの開発に伴ない、FEG国内ではサイボーグの強化技術への再検討が行われていた。
 どんなに素晴らしい兵器が完成したとしても、扱う人材に問題があっては「猫に小判」である。

 廃墟の一部がさらに改装され、地下工房を充実させる。
 今や地上のアイドレス工場と同等の規模で地下世界にはサイボーグ、ウォードレス開発の工房が建造されていた。

 そして、召集されたサイボーグ&ドラッカー(ウォードレスダンサー)たちが様々な耐久テスト実験に参加していく。
 
 ウォードレスというある意味I=Dの小型運用とも言えるようなハイスペック機体開発への挑戦。
 この一大イベントには藩王:是空とおるの世界知識、原素子の技術、逗留ACE陣営の助言が根幹となり、FEG国民の総力があってはじめて完成した、ひとつの奇跡なのかもしれない。

 こうして、キノウツンの誇り、FEGの死闘などで学んだI=Dに頼りすぎた戦術を見直し、歩兵を強化。
 FEGの戦いで学んだ宇宙戦への準備などが順次行われて行った。

 FEGは備える国である。
 レムーリアなどのファンタジー空間は理力使いたちに任せ、魔法の使えない世界での戦いを死守する方針が決定されていた。
●最後に
 資源の限界や運用性、開発期間の問題などから一般性能を要求した仕様となっているため、上記開発の各種がどこまで採用され、実際の運用となるかは開発結果次第である。
 しかし、今回のウォードレスの開発は非常に重要なものであり、I=D戦闘にて膠着する戦場に新たなる風が吹くことは間違いない。

 開発、設定に尽力した国民に感謝する。
フィールド・エレメンツ・グローリー藩王 是空とおる
画:ヴァンダナ
画:橘嶺
文:高梨ひひひ/是空とおる
目次

01,追記コーナー01 :i言語性能&ムチャ振りへの序文

02,追記コーナー02 :追加描き下ろし(技族)

03,追記コーナー03 :追加書き下ろし(文族)

T,開発経緯
U,特長
_,兵装その1
_,兵装その2
V,基本運用
_,特殊兵装その1
_,特殊兵装その2
W,人材の強化

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●追記コーナー02(技族

煌月:ヘッドの正面資料
画:03-00047-01 ヴァンダナ

射撃ショットな煌月
画:03-00047-01 ヴァンダナ

対戦車ライフルを2丁構える真赤な煌月
画:03-00047-01 ヴァンダナ

サイボーグ&ドラッカー&ウォードレスダンサーも
今後サイボーグ&ウォードレスダンサー&舞踏体として強化される。
画:03-00808-01 十字
●追記コーナー03(文族
煌月。再考。

 煌月。フィールド・エレメンツ・グローリー(以下FEG)において開発された汎用型ウォードレスである。
 当初戦闘ではI=Dこそが華であり、歩兵への注目は低かった。
 戦闘国家を自認する我が国でもアメショーの開発に着手しI=Dによる戦力の確保を行った。
 しかしながら、時間が経過するにつれI=D中心の戦闘では近接戦闘に難があること、また燃料消費の激しさなどの問題が指摘され、歩兵の能力向上が求められるようになった。

 そこで注目されたのがウォードレスである。
 こうした経緯によりFEGにおける最初のウォードレス煌月が開発されることとなった。

 コンセプトは集団運用ならびに全局面対応の2点であった。

 そもそもにして歩兵がI=Dと同等の戦力を手に入れようというのが無茶な要望なのである。
 5人機などという呼称からもわかるようにI=D1機が保有する戦力は歩兵数人に匹敵する。
 いかに高性能なウォードレスを開発しようとも、単純な攻撃力・防御力で比較するならば同じ技術を用いている限りI=Dが勝るのである。
 歩兵が1対1でI=Dに勝ることは難しい。これは単純なまでのサイズの差が生みだす問題であった。

 ならばどうするか。

 5人機。つまり歩兵5人で比較した場合、I=Dに勝りうるのではないか?
 単純な攻撃力・防御力では劣っても、連携により生み出される多方面からの攻撃なら?
 分散・集結を繰り返し、戦場を縦横無尽に駆け回わることでI=Dに勝る価値を生めるのではないか。

 それが歩兵の価値である。
 その能力を底上げするウォードレスがその意義を失わせてはならないとFEGのウォードレスは集団運用を前提に設計されている。
 全体的な能力の強化はもちろんのこと、兵間における通信能力機能や視覚情報の共有など、集団が一つの生き物として戦えるよう設計された。

 そして煌月のスペック面における最大の特徴は移動力の強化にあった。
 前述のように歩兵が正面からI=Dと打ち合う事は無謀である。時に分散し、また時には集結し様々な攻撃を行う。
 また砂漠や沼地、市街地に森林などありとあらゆる局面を走破し、I=Dには通れないような場所を動く事により戦場によるアドバンテージを確保すること。
 集団運用におけるメリットを十全に発揮し、また歩兵の本来の強みを生かすには移動力の強化が必須と考えた開発陣により、機動力の強化が行われた。
 従来のウォードレスと比べ太もも周りの人工筋肉を3割ほど強化・改良し、さらには必要時には脚部への電力を強化するギミックを設置する事で爆発的な推力を生み出した。
 これにより装甲を落とさず、機動力を確保する事に成功したのである。

 そしてもう一つのコンセプト、万能性だ。

 当初、FEGによるFEGのための最高のウォードレスを作ろうと砂漠への適応。機動力の確保。可変式の装甲などなど、様々な特徴的な機能が提案された。
 しかしながらそれを止めたのは藩王の「ウチだけ護れても意味がねぇ」の一言である。
 特徴的な武装や機能は多々あるが、煌月が投入される環境がそれら全てを必要とするとは限らないのである。
 また、特化させればさせるほど、それ以外の環境において運用しにくいという問題が発生する。

 この問題を突きつけられた開発陣は苦悩した。
 万能型にしようとすればするほど、性能は平均的なものにせざるを得ない。当然、活躍できない機体になってしまう。
 特徴的な機体にしようとすればするほど、特定の局面でしか役に立たなくなってしまう。それはFEGのポリシーに反する。
 この問題に正面から取り組んで出した答えが、装備を変更しよう であった。

 何の事はない。原点である。
 そもそもにしてありとあらゆる武装は人が扱うもの。機動力の確保のため、乗り物を作った。遠距離攻撃のため銃を作った。近接戦闘のため刀を作った。
 ベースとなるのは人であり、何を用いて戦うかによって特徴がでる。
 素体となるウォードレスには万能的な能力の底上げ、そして様々な局面で重要となる機動力および連携のための機能を付加し、様々な武装を用意することにしたのである。

 それは基本的な銃や盾、刀からはじまり、特殊な環境化に対応するための兵装まで様々である。
 中でも、特徴的なものをいくつか紹介する。
「ディープストライカーパック」
 遠距離から高速で敵陣に突っ込み、2門の50mm機関砲を散々打ちまくって制圧するという何とも強力な装備である。

「空間偵察装備:ケルノ」
 宇宙空間の偵察するを目的に開発された装備であり、
 火力はほとんどない。
 火力の代わりに膨大なセンサー類が詰まれた。
 結果として頭部が大きく膨らんだ、そのデザインは宇宙空間の運用であるため、首の負担は心配しなくて良いものの、カッコ悪いと不評である。

 これらすべての追加兵装は、のちに開発されるウォードレス「咆月」へと受け継がれている。
 なお、これらの武装を開発したヴァンダナ氏は様々な武装を開発するため、血を吐きぶっ倒れるほどの労力をつぎ込んだ。
 どこか幸せそうにぶっ倒れている彼の傍らに置かれた設計図には血文字で「特化ラヴ」とあった。

 こうして開発された煌月は様々な戦闘において期待通りの戦力を発揮し、FEGのみならず周辺諸国の貴重な武装として活躍している。
文:03-00072-01 K2
(文字数約2100)
挿絵:03-00047-01 ヴァンダナ
(画像は流用です)
WD煌月についての追記レポート。

 FEG特産のウォードレスである。
 FEGには「メカ部」なるメカを愛して止まない技族が集まった団体が存在し、
 そのメカ部が愛と技術と魂の髄の髄まで凝らした最初の開発ウォードレスが煌月であった。

 コンセプトは汎用性の高い機体である事。
 多種多様な戦闘場面で使用できるように多種多様の付属武器が開発され、これらが使いこなせるよう煌月自体にもそれ相応の機動力と瞬発力を併せ持つよう開発された。
 これらの技術は後に開発される後期型ウォードレス咆月にも応用される事となる。
 機械大国と呼ばれるFEGの歴史に名を残すウォードレスであった。

 煌月初披露の場は後に「キノウツンの誇り」と称されるタマ元大統領に拉致された是空藩王と
 わんわん帝國からやってきた使者たけきのこ女史の奪還作戦であった。
 突入部隊として参加した広瀬都女史、古河切夏氏が着用した事で知られている。

 次に姿を見せたのは後に「FEGの死闘」と称される国土防衛戦であった。
 最初は是空藩王の元にたけきのこ女史が使節団を連れて婿に欲しいと言って来たと言うので、
 是空藩王が原素子女史と結婚するので断ると言うひどい展開があったのだが、
 これはたけきのこ女史がシロ宰相からの秘密任務、FEGに白オーマが出るので撃破しろと言うものであった。
 結果、たけきのこ女史の連れてきた使節団と共に白オーマとの戦闘を行い、それに辛勝している。
 辛い戦いだったが、これによって新しい作戦展開の発案や最新武装の開発に着手する事が出来たのである。

 メカ部冥利に尽きる話である。

 この戦いで認められたのか、それ以降煌月も頻繁に輸出されるようになった。
 また寄付として送られる事もあった。
 中にはお見合いの貢ぎの品やグリーンジャケット同盟に参加する時に着用したと言う話もあるが、それは余談である。
文:03-00058-01 多岐川佑華
挿絵:03-00049-01 時野あやの
(画像は流用です)
目次

01,追記コーナー01 :i言語性能&ムチャ振りへの序文

02,追記コーナー02 :追加描き下ろし(技族)

03,追記コーナー03 :追加書き下ろし(文族)

T,開発経緯
U,特長
_,兵装その1
_,兵装その2
V,基本運用
_,特殊兵装その1
_,特殊兵装その2
W,人材の強化

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