アイドレスデータ

●職業のアイドレス●
●西国人+パイロット+名整備士
+チューニングマスター●
西国人+パイロット+名整備士+チューニングマスター
評価 体格 筋力 耐久 外見 敏捷 器用 感覚 知識 幸運
西国人 0 -1 0 0 1 1 1 0 0
パイロット -1 0 0 0 0 0 1 1 -1
名整備士 0 -1 0 0 -1 2 1 2 -1
名整備士HQ - - - - - - - 1 -
チューニングマスター 0 -1 0 0 -1 4 1 6 -1
基本合計値 -1 -3 0 0 -1 7 4 10 -3
職業特殊
●チューニングマスター
 整備行為:整備判定((器用+知識)÷2)を評価+3補正選択出来る。燃料−1万t。
 戦闘前に任意の一機のI=Dの全能力に評価+3できる。この効果は一人のチューニングマスターにつき一回で複数の機体に与えることは出来ず、またこの時資源3万t、燃料2万tを使用する。
○パイロット特殊:I=D、航空機、宇宙船パイロット
○名整備士特殊:整備行為
 /整備行為補正(整備判定((器用+知識)÷2)に+3 燃料−1)
 /戦闘前に任意の一機のI=Dの能力に×1.50(評価1)できる。
イラスト:とよのか苺
チューニングマスター(要点:・ヘッドセット・涼しそうな長袖、周辺環境:・クレーン)
+α(灰色の髪(西国人)、日焼け対策された服装・エキゾチックな人材)
イラスト:竜乃麻衣
●設定文
 "チューニング【tuning】:調律、同調 "

 すでにある道具に、現在以上の結果を求めたい場合、3通りの手法がある。

 1:使用者の技術向上
 2:カスタムによる道具自体の向上
 そして
 3:道具と使用者の調律

 第二次黄金戦争終盤を控えFEGは、新たな戦力向上手段として3番……搭乗者(装備者)と機体の調律を選択した。

 既に配備されていたパイロット+整備士+名整備士からなる職業アイドレスのうち、整備士アイドレスとチューニングマスターを差し替えた、新たなアイドレスが配備される。

 この新たな戦力を知る資料の一つとして、実際にこのアイドレスを装備した、ある部隊の一日をレポートしたものがあるので、ご紹介しておこう。

以下、文族のレポートより。


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 砂漠の「オアシス」に築かれた、見事に整備された「交易路」からなる大国、FEG。通りには中東風の「エキゾチックな国民」が歩き、「石作りのいかにも涼しさを重視した家々」が並んでいる。そういった交易路の先に聳え立つ、当国の政庁城。そして、交易路の逆終端、市街の端にある、FEG「飛行場」。民間機の発着以外にI=Dの発進施設でもあるここに、パイロット+名整備士+チューニングマスターのアイドレスを装備した部隊が、この日は訓練を行なっていた。

 自分の乗る機体を自分で整備し、それを自分とコパイロットに合わせ機体を調整、そして出撃。自分の機体一切を己で管理できるこのアイドレスを最大限生かすため、その流れ作業の効率化、速度向上を狙った訓練が繰り広げられている。

 合図ととも部隊員が機体へダッシュ、手早く工具を展開。整備上の「部下」たる猫士達に的確な指示を飛ばしながら、機体の立ち上げを進める。弾薬積み込み、チェック。動力機関確認。動作系チェック。
 機体始動までもっていったなら、今度は調整。猫士に整備中被っていた「帽子」と「ヘッドセット」を渡し、待機していたコパイロット達と共にコクピットに滑り込む。システムをスタートさえ、チェック。コパイロットが各種チェックするのに合わせ、火気管制、オートバランサー等の調整を行なう。機体と自分だけでなく、メインパイロットとコパイロットの呼吸合わせも重要だ。声を掛け合いながら、手早く、しかしながら繊細に微調整を繰り返す。
 納得のいく調律が成ったら、滑走路へランディングし、離陸(機体によってはジャンプだが)。
 そして、砂漠地帯に設けられたデコイ(射撃目標)へ攻撃し、旋回して飛行場へと着陸。急ぐように格納庫へと戻ってきた。

 整備士であり調律者でもあるパイロットが降りたところで、ストップウォッチを持った女性が

『遅い!!目標の倍時間かかってる!!』

 と、格納庫中に響くような(実際反響した)怒声を上げる。ヘッドセットに向かって。パイロットは耳鳴り起こしてるのではなかろーか。
 遠目にみてもションボリした彼に、こんどは別の女性が、『火線がズレてた、歩行、飛行もズレがある』と端末に表示されたデータを示しながらお説教を始めた。なんか長そうだ。後姿で分らないが、ひょっとしたら言われている方は涙目かもしれない。それくらい、凹んで見える。

 「日焼け対策のために着込んでいる服」を正し、クワバラクワバラと呟きながらコソコソ裏口からの脱出を目指す。今日は非番の為訓練には呼ばれていなかったが、物凄く嫌な予感がしたのだ。と。慌てていたのだろうか、振り返りざまに、近くに積んであった工具箱をひっくり返した。
 ガッシャーーン!
と、相当派手な音が鳴り響く。それに反比例して静まり返る周囲。当然のように視線も集まる。視線に奪われるかのように、血の気が引く。

「あら、なんだ。暇そうね」

と、怒鳴ってたお方。

「ちょうどコパイロットの人も余ってて、訓練者増やしたいところだったんですよ」

と、お説教してた方。
ニコニコしているが、私にはそれがまたなんか怖い。いや、向こうも怒っているワケでは無いのだが、この後を考えるとすこぶる怖い。でも、「非番なんですけどー」と言おうにも、二人のプレッシャーがそれを許さない。きっとSとか言われる類の人種だ、二人とも。

 とか考えてる間に、私の返事を待つまでも無く、猫士達が私を引っ張っていく。訓練確定のようだ。
 滑走路の向こう、遠く揺らめく「蜃気楼」を見ながら、これでまた技量が上がるや、とプラス思考に切り替える。

 こうして今日もまた、新たなアイドレスを生かすべく、努力が行なわれているのであった。
 (訓練一発で上手くいきますよーに……)


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文章:小鳥遊敦
名称 要点 周辺環境
西国人 砂避け・日焼け対策された服装
エキゾチックな人材・灰色の髪
交易路・涼しい家
巨大な港・蜃気楼・オアシス
名整備士 帽子・部下 クレーン
パイロット パイロットスーツ・マフラー 飛行場
チューニングマスター ヘッドセット・涼しそうな長袖 クレーン
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